病気かと思いました。「よろしくない事態」的な感じで使われているようですね。今更ですね。そういえば「チャイナシンドローム」という映画がありました。なるほど。
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[マイクロブラックホール]
地球内部に落ちたマイクロ・ブラックホールが地球内部の物質を食べながら地球のコアに沈降する現象を、「ブラックホールシンドローム」と呼んでいるようです。そのときブラックホールは「ホイル=リットルトン降着過程」によって成長するそうです。(ちょっと厨二病的な名前ですね)
マイクロブラックホールの典型的な質量は10億トンです。マイクロブラックホールの速度を第1脱出速度の10km/sとした場合の降着半径は1万分の1cm程度だそうです。
[白いやつと黒いやつ]
黒いやつとは普通(?)のブラックホールで、白いやつは輝いているブラックホールです。
黒いブラックホールは初期地点が地表の場合、第1脱出速度の10km/sで運動するとコアを突き抜けて反対の地表面で再び地中に入る単振動の動きになります。黒いブラックホールは地中を進むときはあまり物質を食べませんが、地表近くでは速度が遅くなることもあり沢山の物質を喰らうようです。
白いブラックホールの場合、同じ条件で行うと同じように単振動を行います。しかし、ブラックホールの明るさは初期質量によるようです。質量が大きい場合は、エディントン光度で輝きながら単振動するようですが、質量が小さい場合はコア近くでは黒いままで地表近くでエディントン光度で輝くそうです。
興味深いですね。
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ところで、ホイル=リットルトン降着過程のホイルはSF作家のフレッド・ホイルなんですね。「アンドロメダのA」や「10月1日では遅すぎる」、積読状態でしたが引越しをするたびに行方がわからず、ようよく探し当てては積読で、今はどこに行ったかわからない状態です。
「10月1日では遅すぎる」というタイトルで買ったのですがまだ読んでいません。ここでホイルの名前を聞くとは思いませんでした。
本、探します。
参考:
「ブラックホールを飼いならす! ブラックホール天文学応用篇」 福江 純著